親切とお節介2
前回の続きですが、整体でも同じようなことがあります。身近にいる人が、『肩が凝って痛い!』『腰が痛い!』『首が痛い!』と訴えているとします。当然こちらは気になるし、どうにかしてあげたいと思います。一応、痛みを抑えたり、緩和出来ることは何度かお伝えします。でも、それ以上は踏み込みません。何故って?
それ以上踏み込めば、相手の心に土足で入ることになるからです。
そこには、足りない何かがあるんです。それは何か?
・その人が信じているもの
・相手と構築してきた時間や距離感(信頼度)
・その人が生きてきた環境や習慣や歴史
等です。それを無視して、心が通い合わない人間に『こうして欲しいんだろ?どうだ、楽になるだろう?』と、無理矢理身体に触れるのは、単なるお節介どころか、下手したら暴力になってしまいます。
心の準備も何も出来ていない人間に、突然、強制的にバンジージャンプをさせるようなものです。そんなことしたら、相手の身体は当然、
『何するんだよ!』『痛い、怖い!』『やめて!』って、反応が出て、一つも緊張が取れないばかりか、余計酷くしてしまうかもしれません・・
じゃあ、どうするの?ってことですが、僕は手を差し出したまま、相手と心の目線が合うのを待ちます。ただ、差し出した手は絶対下げない。いつでも門は開かれていることを知ってもらいます。相手がこちらの手を取って、門を通って来てくれることを、ひたすら期待します。(;^ω^)
なんちゅう気の長い話だ!って思われるかもしれない・・でも、いつか分かってくれるさ、釣り人のように待とう!ってのが僕の思う親切であり、スタンス。
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